iPhoneの機能よりデザイン?

少なくとも、実用性をそいだ上で薄べったく広げておいて、さも機動的、機能的であるかのように見せかけるノートパソコンよりは、はるかに好感が持てた。両者の主な違いは、乱暴に言って電話(とデータ通信)の有無である(touchでも無線LAN経由のネット接続は可能)。以来、国内メディアでも頻繁に取り上げられている。その結果、画面は大きくなり、凸凹のないスッキリとしたデザインになったのだ。 機能よりもデザインなところで、いつも通りのアップルと思わされたが、それでもiPhoneはアップル初のスマートフォン(電話のほかにネット機能やPDA的要素を持つ)的製品であり、パイオニアの薫りが漂っていたのはたしかだ。

本国アメリカでの発表は2007年1月で、今を去ること約1年半前の出来事。機能面に注目すると、音楽動画再生プレーヤーたるiPodに電話とネット機能を加え、Googleマップが使えるなどアプリケーション面を充実させたのがiPhoneと言えるだろう。 発売当時、そのデザインは新鮮に感じられた。しかしiPhone/iPod touchでは、画面に触れて操作するマルチタッチスクリーン形式を採用。

07年9月にはiPhoneとよく似た「iPod touch」が国内でも発売された。最新のデジタル機器に興味がなくても、「iPhone」という名前を今までに聞いたことがある人は結構いるはずだ。したがって、まだ見ぬiPhoneではあるが、そのアウトラインは日本のユーザーにもかなりお馴染みのはずである。従来のiPodは、クリックホイールと呼ばれる丸い操作部分が特徴だった。

ただし、メールやブラウジング、アプリケーションといった機能については、筆者はデザインほどの魅力は感じなかった。もしかしたら、これによく似た機器を国内の家電店で目にしているかもしれない。国内の携帯電話はこれらの点では充実しているし、iPhoneの画面が大きくても、PCサイトを閲覧するのに必要十分とは言えない。重さは135gと携帯電話機として重量級である。